2018年06月11日

文章講座 18年5月31日

kuwanomi

文章講座に行ってきました
前回、4月5日に講義がありました。その際 お題として、「出会い」 と 「わすれもの」 と 「でかけるまえに」 というタイトルのものが3つ、出されました。
わたしは 「出会い」 を選択して、以下のように 書きました。

伊勢の古代生物
わたしの実家は伊勢である。つまりあの、天照大神の祀られている場所。今から四十年前、わたしはそこで古代生物を目撃した。恐竜の時代より以前から生きている生物である。
その生物と出会ったのは大したきっかけではない。伊勢には当時、田んぼが沢山あって、わたしは妹とともに、よくその田んぼを訪れていた。それは夏の日だったので、稲が青々と茂り、さわやかな風が吹いていた。用水路がきらきら輝いて田んぼの中に水を運び、しおからトンボも飛んでいた。
その当時、農薬を使っていなかったためか、田んぼにはいろいろな生物が棲んでいた。おたまじゃくしは勿論、ゲンゴロウやメダカなどもウヨウヨいた。わたしたち姉妹は、ひとの田んぼだというのに、よくそういった生物をつかまえては、水槽で育てようとして失敗したものだった。
そんな折、わたしは見たのだ。
学校で習ったその古代生物。絶滅の危機にあるという、カブトエビの姿を。
カブトガニなら他県にいると聞いていた。わたしは信じられない思いでそのエビを見ていた。何か神聖なものを見たようで、小学生のわたしはその事実を大人たちに黙っていた。マスコミで騒がれるのが、いやだった。わたしだけの秘密にしておきたかったのである。
それから四十年。伊勢は田んぼが消え失せ、今は住宅地になっている。あのとき、わたしが一言大人と相談していたなら、どうだったろう―――
ちょっと胸の痛い思い出である。

第1稿がこんな感じですね。時間があったので、第2稿の方を提出しました。5月31日の講座では、原稿が返ってこなかったのですが、いまだに戻ってこないんです。どうなってるのやら。
三浦先生の、『ヤン一族の最期』 をチラ読みしました。原爆に遭ったネズミ一族の話です。そういう着眼点が面白かったです。
ところで、今回の講座で生徒さんの一人が 『桑の実』 を持ってきていました。庭に桑があるそうで、いま、大量に実っているので、「お裾分け」 ですって。
見た感じ、色はブルーベリーみたいでキャビアのようにつやつやしていて、大きさは2センチぐらい。一口食べると、さわやかな酸っぱさが夏の味でした。
童謡 「赤とんぼ」 の 唄になるぐらい、身近な実だったのでしょう。

  三浦先生のおすすめ本は、武井武雄の『お話の卵』。自分のことを知っている人は、これをおすすめするのはオドロキだと思われるだろうと言います。
いま、中央図書館でやっている ビブリオバトル ってイベントに、6人出なければならないんですが、一人病欠しちゃった。三浦さん、悪いけど出てくれませんか、と依頼が来たので、いいですよと応じたら、
「じゃ、どんな本を紹介しましょうか」
と言われちゃった。
なので、たまたま持っていた武井武雄の本を紹介することになってしまった、そうです。
武井武雄は、絵もエッセイも書ける人で、勉強するにはもってこいの人。
頭の体操のためにも、武井武雄を読んでみてはどうでしょう、という話。
そこでわたしは図書館で調べたけど見つからなかった。これは購入するっきゃないのかな。中古本屋にもなかったなぁ。新品は高いし。むしろSS のほうが勉強になると思われるんですけど。
あるいは、筒井康隆を読むとかね。

お題自由で書いた一枚のエッセイ
わたしは、その桑の実についてエッセイを書きましたが、お裾分けしてくださった生徒さんが、
「うちの息子の妻を『嫁』と書くべきか? あるいは『息子の妻』と書くべきか?」
と悩んでいました。
上下関係を感じさせる言葉は使いたくないのだそうです。
言葉に敏感な人。見習いたい。

posted by 岡野なおみ at 08:01| Comment(0) | 日記